研究組織

メンバーの研究業績についてはresearh map、CiNii Articles、CiNii Booksをご覧下さい。

研究代表者

  • 谷口眞子(TANIGUCHI Shinko):早稲田大学文学学術院教授。専門は日本近世史。19世紀における世界変動を背景にした日本のあり方を、日本史学を主軸としつつ、思想史・法制史・文学など周辺領域の学問を射程に入れた上で、軍事史的観点から研究しています。

研究分担者

  • 原田敬一(HARADA Keiichi):佛教大学名誉教授。日本近代史専攻。ほぼ19世紀から20世紀の日本近現代史を専攻し、政治・都市・軍隊などを気ままに探索しています。
  • 小松香織(KOMATSU Kaori):早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門はトルコ近代史。オスマン帝国末期からトルコ共和国初期の社会変容について、海事、軍事、社会保障を中心に研究しています。また、トルコ人の日本人観についても両国交流の歴史から考察しています。主著;『オスマン帝国の海運と海軍』(2002、山川出版社)『オスマン帝国の近代と海軍』(2004、山川出版社)。
  • 丸畠宏太(MARUHATA Hiroto):敬和学園大学人文学部教授。専門はドイツ近代史。フランス革命期から帝政期までの時期を中心に、兵役義務を通じて男子青年がいかに軍隊ひいては国家に絡め取られていったかを研究しています。本科研では関心を軍指導層に移し、日本とオスマン帝国に赴任した帝政期ドイツ軍将校の足跡をたどり、日本、オスマン帝国とドイツとの軍事交流について調べる予定です。
  • 佐々木真(SASAKI Makoto):駒澤大学文学部教授。専門はフランス近世史。17世紀から18世紀のフランスを中心に、戦争や軍隊と王権・社会との関係を考察しています。本科研では、ヨーロッパにおける、19世紀以前の軍事知のあり方を考えてみたい。主著:『ルイ14世期の戦争と芸術―生み出される王権のイメージ』(作品社、2016年)。
  • 鈴木直志(SUZUKI Tadashi):中央大学文学部教授。専門はドイツ近世史。一八世紀のプロイセンを中心に、いわゆる広義の軍事史の立場からひろく国家や社会、さらに軍隊自体の近世的構造について考察しています。主著:『広義の軍事史と近世ドイツ-集権的アリストクラシー・近代転換期』(彩流社、2014年)
  • 柳澤明(YANAGISAWA Akira):早稲田大学文学学術院教授。専門は清朝史。特に清朝とロシアの関係史と,東北(マンチュリア)の八旗制と「民族」の相関を,満洲語などの多言語史料を用いて研究しています。
  • 吉澤誠一郎(YOSHIZAWA Seiichiro):東京大学人文社会系研究科教授。専門は中国近代史。近代中国の歴史的展開を国際的契機に注目しながら研究しています。この科研では、欧米の軍事関係の知識がどのようにして中国に伝播したのかについて関心を持っている。清末の社会はそれをどのように受容したのか、考えてみたい。
  • 小暮実徳(KOGURE Minori):順天堂大学国際教養学部先任准教授。オランダ国ライデン大学人文学博士。専門はオランダ外交史。幕末期のオランダ対日外交政策を中心に、19世紀中葉の欧米列強のアジア戦略にテーマを広げ、現在は本国政府と現地外交代表間の関連に注目し研究を継続しています。
  • 斉藤恵太(SAITO Keita):京都教育大学准教授。専門はドイツ近世史。特に三十年戦争期のバイエルン軍をテーマに、ポツダム大学歴史研究所で博士号を取得(Dr. phil.)。2020年2月には博士論文をドイツで刊行。(Das Kriegskommissariat der bayerisch-ligistischen Armee während des Dreißigjährigen Krieges, Göttingen 2020)。
  • 竹本知行(TAKEMOTO Tomoyuki):安田女子大学現代ビジネス学部公共経営学科教授。専門は日本政治史。とくに我が国における幕末・維新期の西洋兵学の受容と実践について、制度史・思想史の観点から研究しています。主著:『幕末維新の西洋兵学と近代軍制-大村益次郎とその継承者-』(思文閣出版、2014年)
  • 中島浩貴(NAKAJIMA Hiroki):東京電機大学理工学部准教授。専門はドイツ近現代史。とくに一九世紀から第一次世界大戦にいたるプロイセン・ドイツの軍事史を研究しており、軍事的な知がどのような形で形成されていったのかに関心があります。主著:『国民皆兵とドイツ帝国―一般兵役義務と軍事言説 1871-1914』(彩流社、2019年)。
  • 長谷部圭彦(HASEBE Kiyohiko):東京大学等非常勤講師。専門はオスマン史、比較教育史。オスマン帝国(1300頃-1922)の歴史を、とくに教育に焦点をあてて研究しています。本科研では、以下のテーマを扱う予定です。①陸軍士官学校(1834)や軍医学校(1827)などにおける教育、②オスマン軍人の欧州留学、③軍人を媒介とする知の交流。

研究協力者

  • 松本彰(MATSUMOTO Akira):新潟大学名誉教授。専門はドイツ近現代史、とくにナショナリズム、記念碑、軍楽隊の歴史、現代史研究会代表。主著『記念碑に刻まれたドイツ』東京大学出版会、2012年
  • 西願広望(SEIGAN Kôbô):元青山学院女子短期大学准教授。専門はフランス近代史。パリ第1大学歴史学博士(Docteur de l’Université de Paris I – Panthéon – Sorbonne en Histoire)。日仏歴史学会幹事。フランス革命を中心に、軍事・メディア・宗教・植民地など多様な角度から研究をすすめています。
  • 竹村厚士(TAKEMURA  Atsushi):武蔵野大学教養教育リサーチセンター客員研究員。川村学園女子大学、湘南鎌倉医療大学非常勤講師。専門は西欧軍事史。主にフランス革命・ナポレオン戦争から19世紀後半にいたる間のフランス軍を中心に、軍事技術、軍事組織、戦略・戦術といった「狭義の軍事史」が、政治、社会、文化等にかかわる「広義の軍事史」とどのように結びつくかを、両者間の乖離を埋めるべく研究しています。